ヘルニア
「ヘルニアで椎間板がつぶれているんです」
治療院や整骨院では、患者さんが教えてくれるおなじみのフレーズです。整形外科での画像検査の後、ドクターからこう言われてしまう方は少なくありません。ヘルニアとは、はみ出るという意味で上と下の腰骨が椎間板を圧迫した結果、神経症状を作りだすと言われています。
そもそも椎間板がつぶれていたりはみ出ていた場合、元に戻らないといわれていて、ドクターからは対処法は安静にするか手術するしかないと告げられ、でも手術はしたくないというと気休めの痛み止めを出され今後の不安を感じながら病院を後にする。そんな不安でいっぱいの学生や高齢者の方をたくさんみてきましたが、それらの患者さんに毎回伝えることは「椎間板がつぶれているのが原因で今の症状が出ているとは限らない」ということ。
これは本当で、実際歩けない患者さんで、手術しなければ治らないと言われている人が、手術をせずに手による施術で何人も歩けるようになっている。しかも、つぶれた椎間板はそのままで。つまりヘルニアだから腰痛で歩けなくなったんだという説明が通らないのです。
これは腰に限らず、変形性股関節や変形性膝関節症、首のヘルニアでも当てはまることで、レントゲン上はアウトだから手術ですねとはいえないと考えています。しかもWHOや世界的な治療のガイドラインでは画像検査のみで腰痛を評価してはダメと決められているそうです。
当院は、病院で治らないと言われた症状に対して施術をおこないます。病院で治らないのに、治療院で治る訳ないという方もいるかもしれません。治療院はレントゲンは使えませんが、「あなたの体をどうとらえるか」という部分を大事にしています。