グルテンが体に悪い理由
グルテンフリーという言葉がでてきて、小麦は体に良くないんじゃないか、摂らないほうがほうがいいんじゃないかといわれていますが、ではなぜ良くないのか、何が良くないのかといったことを正しく理解していますでしょうか。よくわからないけど世の中がそうだからグルテンフリーにするというようですと、何のためのグルテンフリーかわからなくなってしまいます。今日はなぜ小麦が身体によくないのかを説明します。小麦(グルテン)とは??
グルテンとは小麦に含まれるタンパク質の一種になります。このグルテンは、水を含めるとゴムのようにぐにゅぐにゅする性質があります。それは、ホットケーキを作る時に手や鍋にへばりついたアレです。洗うのがとても大変で、なかなかきれいにならず、流しに流しても塊になって流れないアレです。つまり小麦を食べると腸のなかでああいったことが起きているということになります。消化することがとても大変ということがわかると思います。消化(分解)に負担がかかると、代謝(体を修理したり、悪いものを排出したり、脂肪をエネルギーに変えたり)ができなくなってしまいます。消化できないものや、消化に時間がかかるものと食べると、体に悪いものが出なくなるので病気になったり、花粉症になったり、アレルギーが出てきたり、エネルギーがでなくなるので元気がなくなったりしてしまうのです。
あらゆる不調の温床にも・・・
でも小麦は炭水化物だからエネルギーでしょと言われますが、小麦に含まれるでんぷん質がお米などに含まれるブドウ糖よりも血糖値を急激に上げてしまいます。そうなるとインスリンの分泌が強くなってすい臓にすごい負担がかかり、糖尿病のリスクが高くなります。なのでパンやパスタ、焼きそば、うどんなどを摂りすぎると糖尿病のリスクが上がってしまうのです。小麦は血糖値を上げやすいんですね。あとはグルテンの中のグリアジンという成分が中毒性を持っているので、依存症のようになってしまう人もいますので、危険です。あとは、グルテンを摂ると腸での栄養吸収を担う上皮細胞同士のつながりをユルユルにしてしまいます。本来はしっかりくっついているのですが、ユルユルになると、その隙間から本来入ってこないはずの分子の物質や、未消化の食べ物、毒素などが入ってきてしまうことで便秘や下痢、免疫低下など様々な慢性疾患につながってしまいます。これはあらゆる不調の温床で、この腸の細胞のつながりをユルユルにしてしまうのが小麦(グルテン)と乳製品(カゼイン)です。