風邪にはビタミンC
コロナやインフルエンザが流行っている現在、少しでも免疫力を維持し、自衛できるようにビタミンCのお話です。風邪といえばビタミンC!?
風邪にはビタミンCが効くといわれていますよね。小さいとき風邪をひくとお母さんが「風邪にはビタミンCだから」とミカンを食べさせてくれた経験ありませんか??そのような経験から風邪にはビタミンCだというイメージを持っている人は少なくないと思います。実際、ビタミンCの効果を一躍有名にしたライナス・ボーリング博士の功績です。博士は、ビタミンCの大量摂取が風邪を予防・緩和する可能性があると発表し、世界中にビタミンCブームを起こしました。風邪に効くメカニズムは??
ビタミンCは白血球の活動を活性化し免疫力を上げてくれることによって風邪の治癒が早くなるということのようです。しかしただ摂取すればよいというわけではありません。効果的な摂取方法があります。その摂り方は、1g(1000mg)ほどのビタミンCを頻繁に摂取して、血中濃度を常に高い状態に保つというものです。一度に大量に摂取しても、腸から吸収されたのち、4時間ほどで尿に排せつされて血中濃度は下がってしまうのです。一気に治したいから20g!といってもほとんど吸収されず吸収された分も4時間後には排せつされてしまうのです。実際、ビタミンCの腸管からの吸収率というのは、量が増えれば増えるほど反比例して下がっていきます。
1回の摂取が60mgまでは100%ですが、100mg→80~90%、1g→75%、2g→44%、3g→39%、4g→28%、6g→26%、12g→16%となり、一度に摂る量が増えれば吸収率はどんどん下がっていきます。せっかく摂っても2gを超えると半分以上が腸管を素通りしてしまいます。
このように、一度にたくさん摂っても吸収されにくく、吸収された分も4時間で尿から排せつされてしまいます。この特性を踏まえて、ビタミンCの血中濃度を高く保っておくためには、摂取頻度を高めてこまめに摂るということになります。具体的には、1gを1時間ごとに飲む!でOKです。1日15時間起きている人は15g飲むことになります。
ぜひ意識したビタミンC摂取で健康を!!